2013年06月26日
6月3日 「ローカルメディアネットワーク」 レポート
こんにちは!
ビジネスマンデー記録係の青木です。
6月3日のビジネスマンデー新企画 「ローカルメディアネットワーク」 レポートをお届けします!
前回は記念すべき第1回目!
ゲストに大矢中子さんをお迎えして『情報発信』や『表現』に興味を持ち集まった皆さんと、
今後、どんな活動を行っていくかを語り合いました。
▼第1回目の様子は、ユーストリームでもご覧いただけます!
http://www.ustream.tv/recorded/33757211
★目次
①【ゲストトーク 大矢中子さん】
・被災地でネットを使ったライブ配信を始めたわけ
・活動を続けて、気づいたこと
・これからのローカルメディアの可能性
②【そもそもローカルメディアネットワークって?】
③【今後、ローカルメディアネットワークで何ができる?】
・発信したいテーマと表現方法
・これから何ができるのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●▲●━
①【ゲストトーク 大矢中子さん】
中子さんは『NPO法人メディアージ』の代表。
仙台の学生と共に、被災地をメディアでつなぐプロジェクト「笑顔311」という、
ネットを使った情報発信などを行っています。
――――――――――――――――――――――
■被災地でネットを使ったライブ配信を始めたわけ
――――――――――――――――――――――
2011年3月11日、東日本大震災。
中子さんはその時東京に住んでいました。
当時、マスメディアからの震災情報は、どれも被害の規模を示すものばかり。
それを見て中子さんは、「なんかリアルじゃない!」と思ったそうです。
「じゃあ、わたしが自分でライブ配信しよう!」
そう思い立ち、仲間に声をかけ被災地に向かおうとしました。
しかし、はじめは大ブーイングがあったといいます。
「 なんて不謹慎なんだ!」
「傷ついている人に何をするつもりなんだ?」と
理解してもらえませんでした。
周りの人も、親切心あっての批判だったのでしょう。
しかし、それでも震災から数日後、中子さんは仲間と共に石巻に向かいます。
「あのとき動いた理由が何だったかというと、難しいんです。
他にもたくさん動いた人はいました。
残ることには理由があるんです。
でも、動くことには理由がない。
私の場合は、むしろ行くしか選択肢がなかったという感じでした。」
そのように中子さんの東北での活動は始まりました。
復興情報番組「笑顔311」は震災から一か月後の2011年4月11日から、
毎週休むことなく配信し続けています。
その他にも、仙台の大学生とスタジオ事業配信を行ったり、
石巻の高校生生の番組制作チームの立ち上げに関わったりしています。
中子さんの仕事は地域のための情報発信、まさにローカルメディアなんですね。
こうした活動を続ける中で、たくさんの気づきがあったそうです。
―――――――――――――――――――――――――
■中子さんが活動し続けて、気づいたこと。
―――――――――――――――――――――――――
・ローカルだからできるつながり
・地元の若者が自分の土地に興味をもつ
・若者のメディアリテラシーの向上
「メディアは出会いの場所なんです。」
過去からの記録、横のつながり、多くの情報がまとまっていることで、さらに多くの人が集まってくる。
そして一緒に活動している学生や、番組を見た若者が地元のことを知るようになる。
「また、情報に対しての責任を持つようになるんです。」
これを発信していいのかと、一歩踏みとどまるようになる。
さらには情報を読むときも、真偽を確かめるようになる。
そんな教育的な効果もあるんですね。
次に、これからのローカルメディアの可能性についても語ってくれました。
――――――――――――――――――――――――
■これからのローカルメディアの可能性
――――――――――――――――――――――――
・第三者の視点からの情報発信
・外部的な要因(スポンサーなど)から影響をうけない
・ローカルメディア同士のネットワークが本来ある"情報としての価値”を高めてくれる
「マスでも、個人でもないんです。」
マスメディアなどと違い、スポンサーがついていないので、より規制の少ない自由な報道ができる。
横のつながりから、さらに多くの人たちに伝播する可能性がある。
ローカルメディアネットワークでも、このような可能性に期待できそうです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●▲●━
②【そもそもローカルメディアネットワークって?】
「でも、そもそもローカルメディアネットワークって何でしょう。」
中子さんから、こんな問いかけがありました。
ローカルって?
地元、地域、そんな意味がありますね。
では、メディアって?
日本語に訳すと媒体ですよね。でも媒体とは何でしょう?
「このローカルメディアネットワークでは、これから表現について考え、学び、実践していくんですよね。」
「だから、あいまいに理解している言葉には気をつけなきゃいけません。」
メディアとは、A→Bにいくときの「→」の部分のことです。
そのときに、何かしらの変化も起きているんですね。 そういう過程のことをメディアと言うのです。
では、最後に。ネットワークって?
これは、おそらくそれぞれ色々な興味があり、スキルがあるなかで、
それを”つなげて”いくということなんではないでしょうか。
「このローカルメディアネットワークでは 、『情報発信』や『表現』に興味をもつ人々が集まり、
地域からの情報発信について考え、学び、実践する場なんだと思います。」
中子さんの解説のおかげで、この会の可能性が少しずつ見えてきました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●▲●━
③【今後、ローカルメディアネットワークで何ができる?】
今回の参加者には、学生、雑誌の編集長、コンピュータグラフィック、元ホスト、
元ラジオパーソナリティー、「情報発信には全く疎いんです」と言う方など、線差万別!
ひとりひとりが発信したいテーマや、発信できること、
今後ローカルメディアネットワークでは何ができるのかについて意見を出し合いました。
――――――――――――――――――――
■発信したいテーマと表現方法
――――――――――――――――――――
やりたいこと、発信したいことは、それぞれコンテンツづくりから、ラジオ、がっつり議論まで様々。
できる表現方法、手段も
文章、ブログ、写真、タブロイド、ラジオ、グラフィックデザイン、四コマ、HP、しゃべり声…などなど
色々な声が聞こえてきて、可能性をとても感じました。
――――――――――――――――――――
■これから何ができるのか
――――――――――――――――――――
「一つのテーマに個別で取り組むことで、表現者によって情報が良くも悪くも変わってしまうことをみてみたい」
「本当の災害のときに、今までのやり方ではない方法で発信できないかを模索したい。」
「テレビでは、たてまえの情報が多いと感じる。ローカルならではのぶっちゃけトークができたら面白いのでは。」
という実験的な声もたくさんありました。
また、
「情報は届いて初めて価値がある。でも、届けることが苦手な人が多いんです。」
「だから、それを研究する場にしたい。」
や、
「学んだことが、はっきり分かった方がいいよね。」
という意見もありました。
・ローカル(地域規模)ならではの
・ネットワーク(つながり)を生かした
・情報発信
多種多様な声が飛び交い、
ローカルメディアネットワーク第一回目としてふさわしい
可能性を感じる、勢いのあるキックオフイベントになりました。
今後がとても楽しみです!
次回は、7月1日(月) 20:00〜22:00
テーマは、『地域イベントの魅力を伝える』 です。
お楽しみに!
https://www.facebook.com/events/152864048236981/
―――――――――――――――――――――――――――――――
青木 春隆 【Harutaka Aoki】
所属:東北大学理学部3年・任意団体めっせーじ
ビジネスマンデー記録係
ビジネスマンデー記録係の青木です。
6月3日のビジネスマンデー新企画 「ローカルメディアネットワーク」 レポートをお届けします!
前回は記念すべき第1回目!
ゲストに大矢中子さんをお迎えして『情報発信』や『表現』に興味を持ち集まった皆さんと、
今後、どんな活動を行っていくかを語り合いました。
▼第1回目の様子は、ユーストリームでもご覧いただけます!
http://www.ustream.tv/recorded/33757211
★目次
①【ゲストトーク 大矢中子さん】
・被災地でネットを使ったライブ配信を始めたわけ
・活動を続けて、気づいたこと
・これからのローカルメディアの可能性
②【そもそもローカルメディアネットワークって?】
③【今後、ローカルメディアネットワークで何ができる?】
・発信したいテーマと表現方法
・これから何ができるのか
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①【ゲストトーク 大矢中子さん】
中子さんは『NPO法人メディアージ』の代表。
仙台の学生と共に、被災地をメディアでつなぐプロジェクト「笑顔311」という、
ネットを使った情報発信などを行っています。
――――――――――――――――――――――
■被災地でネットを使ったライブ配信を始めたわけ
――――――――――――――――――――――
2011年3月11日、東日本大震災。
中子さんはその時東京に住んでいました。
当時、マスメディアからの震災情報は、どれも被害の規模を示すものばかり。
それを見て中子さんは、「なんかリアルじゃない!」と思ったそうです。
「じゃあ、わたしが自分でライブ配信しよう!」
そう思い立ち、仲間に声をかけ被災地に向かおうとしました。
しかし、はじめは大ブーイングがあったといいます。
「 なんて不謹慎なんだ!」
「傷ついている人に何をするつもりなんだ?」と
理解してもらえませんでした。
周りの人も、親切心あっての批判だったのでしょう。
しかし、それでも震災から数日後、中子さんは仲間と共に石巻に向かいます。
「あのとき動いた理由が何だったかというと、難しいんです。
他にもたくさん動いた人はいました。
残ることには理由があるんです。
でも、動くことには理由がない。
私の場合は、むしろ行くしか選択肢がなかったという感じでした。」
そのように中子さんの東北での活動は始まりました。
復興情報番組「笑顔311」は震災から一か月後の2011年4月11日から、
毎週休むことなく配信し続けています。
その他にも、仙台の大学生とスタジオ事業配信を行ったり、
石巻の高校生生の番組制作チームの立ち上げに関わったりしています。
中子さんの仕事は地域のための情報発信、まさにローカルメディアなんですね。
こうした活動を続ける中で、たくさんの気づきがあったそうです。
―――――――――――――――――――――――――
■中子さんが活動し続けて、気づいたこと。
―――――――――――――――――――――――――
・ローカルだからできるつながり
・地元の若者が自分の土地に興味をもつ
・若者のメディアリテラシーの向上
「メディアは出会いの場所なんです。」
過去からの記録、横のつながり、多くの情報がまとまっていることで、さらに多くの人が集まってくる。
そして一緒に活動している学生や、番組を見た若者が地元のことを知るようになる。
「また、情報に対しての責任を持つようになるんです。」
これを発信していいのかと、一歩踏みとどまるようになる。
さらには情報を読むときも、真偽を確かめるようになる。
そんな教育的な効果もあるんですね。
次に、これからのローカルメディアの可能性についても語ってくれました。
――――――――――――――――――――――――
■これからのローカルメディアの可能性
――――――――――――――――――――――――
・第三者の視点からの情報発信
・外部的な要因(スポンサーなど)から影響をうけない
・ローカルメディア同士のネットワークが本来ある"情報としての価値”を高めてくれる
「マスでも、個人でもないんです。」
マスメディアなどと違い、スポンサーがついていないので、より規制の少ない自由な報道ができる。
横のつながりから、さらに多くの人たちに伝播する可能性がある。
ローカルメディアネットワークでも、このような可能性に期待できそうです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●▲●━
②【そもそもローカルメディアネットワークって?】
「でも、そもそもローカルメディアネットワークって何でしょう。」
中子さんから、こんな問いかけがありました。
ローカルって?
地元、地域、そんな意味がありますね。
では、メディアって?
日本語に訳すと媒体ですよね。でも媒体とは何でしょう?
「このローカルメディアネットワークでは、これから表現について考え、学び、実践していくんですよね。」
「だから、あいまいに理解している言葉には気をつけなきゃいけません。」
メディアとは、A→Bにいくときの「→」の部分のことです。
そのときに、何かしらの変化も起きているんですね。 そういう過程のことをメディアと言うのです。
では、最後に。ネットワークって?
これは、おそらくそれぞれ色々な興味があり、スキルがあるなかで、
それを”つなげて”いくということなんではないでしょうか。
「このローカルメディアネットワークでは 、『情報発信』や『表現』に興味をもつ人々が集まり、
地域からの情報発信について考え、学び、実践する場なんだと思います。」
中子さんの解説のおかげで、この会の可能性が少しずつ見えてきました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●▲●━
③【今後、ローカルメディアネットワークで何ができる?】
今回の参加者には、学生、雑誌の編集長、コンピュータグラフィック、元ホスト、
元ラジオパーソナリティー、「情報発信には全く疎いんです」と言う方など、線差万別!
ひとりひとりが発信したいテーマや、発信できること、
今後ローカルメディアネットワークでは何ができるのかについて意見を出し合いました。
――――――――――――――――――――
■発信したいテーマと表現方法
――――――――――――――――――――
やりたいこと、発信したいことは、それぞれコンテンツづくりから、ラジオ、がっつり議論まで様々。
できる表現方法、手段も
文章、ブログ、写真、タブロイド、ラジオ、グラフィックデザイン、四コマ、HP、しゃべり声…などなど
色々な声が聞こえてきて、可能性をとても感じました。
――――――――――――――――――――
■これから何ができるのか
――――――――――――――――――――
「一つのテーマに個別で取り組むことで、表現者によって情報が良くも悪くも変わってしまうことをみてみたい」
「本当の災害のときに、今までのやり方ではない方法で発信できないかを模索したい。」
「テレビでは、たてまえの情報が多いと感じる。ローカルならではのぶっちゃけトークができたら面白いのでは。」
という実験的な声もたくさんありました。
また、
「情報は届いて初めて価値がある。でも、届けることが苦手な人が多いんです。」
「だから、それを研究する場にしたい。」
や、
「学んだことが、はっきり分かった方がいいよね。」
という意見もありました。
・ローカル(地域規模)ならではの
・ネットワーク(つながり)を生かした
・情報発信
多種多様な声が飛び交い、
ローカルメディアネットワーク第一回目としてふさわしい
可能性を感じる、勢いのあるキックオフイベントになりました。
今後がとても楽しみです!
次回は、7月1日(月) 20:00〜22:00
テーマは、『地域イベントの魅力を伝える』 です。
お楽しみに!
https://www.facebook.com/events/152864048236981/
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青木 春隆 【Harutaka Aoki】
所属:東北大学理学部3年・任意団体めっせーじ
ビジネスマンデー記録係
タグ :ローカルメディアネットワーク
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Posted by Five Bridge at 22:54│Comments(0)
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