2013年07月05日

【レポート】6月24日 東北ビジネス未来塾


こんにちは!

ビジネスマンデー記録係の青木です。
6月24日のビジネスマンデー 「東北ビジネス未来塾」 レポートをお届けします!


今回はゲストに栗山岬さんをお迎えし「まち歩きの可能性」について語ってもらいました。





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◆◇     目次     ◇◆
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①【まちと友達に「女川ファンクラブ」】 栗山 岬さん

 ・被災者と支援者のギャップを埋めるため

 ・女川を歩くツアー



②【「仙台でもやれる?」長崎さるく視察報告】

 ・まち歩きの可能性




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◆◇ スピーカープロフィール ◇◆
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栗山 岬[Misaki kuriyama]

1990年生まれ、水瓶座、鹿児島県曽於市出身。
東北大学工学部卒業。
宮城県牡鹿郡女川町でまち歩きツアーを行う。




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◆◇ ① まちと友達に「女川ファンクラブ」 ◇◆
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~・~被災者と支援者のギャップを埋めるため~・~


栗山さんは小学校の頃から、発展途上国での問題や、環境問題に興味がありました。

しかし、大学ではそれらの問題と向き合って取り組むこともなく、
友達とのたわいのない日々を楽しんでいました。


「でも、震災でそれが変わったんです。」


震災が起こり、被災地を訪れるようになり、
被災地と発展途上国が似ているのではないかと気づきます。


「『そろそろ正面から向き合え』と言われた気がしました。」


そして休学を決意。
被災地支援を始めます。




何度も女川を訪れる間、栗山さんにはつくづく感じることがありました。


被災者と支援者の壁。
おおきな壁があったのです。


どうすれば埋められるんだろう?
そう思うようになりました。


そして、3つのことを始めます。


・町歩きツアー

・女川ファンクラブ

・交流会


「被災者と支援者のギャップを埋めるため、
 町のファンを増やせば良いと思ったんです。」


「最初は悩みました。
 震災後でまちには何も残っていない。
 どうしよう、と。」


でも、あるとき「目の前にこんな素敵な人たちがいるじゃないか」
と気づきます。


どんな町でも、持っている魅力、特色がある。
それが「人」なんだと。
だから、まちの人を好きになってもらおうと。
そういうしくみをつくろうと。


また、まちというのはその「人」が集まった大衆の個性である、と、
「そう思うと『ぼくとそのまちが、友達みたいにつながった』みたいに捉えることができるんです。」
と栗山さんは言います。


仲良くなれる町がどこかにある。
そんな風に思えると楽しくなる。


まちと人が仲良くなり。
まちのファンが増えていく。


そんなしくみを生み出す「まち歩きツアー」がどのようなのかを話してくれました。



~・~女川を歩くツアー~・~


「まちのファンを増やすためには、悲しいことだけ、大変な問題だけ伝えていてはダメだと思ったんです。」


震災の悲しみだけではなく、
町のおもしろさも伝えるツアーを作らなきゃ。


でも、
「町の魅力をってなかなか難しいんですよね。」
はじめは色々考えたそうです。




「たとえば線路を歩いたりもしました。」



まち歩きの最後は銭湯に寄って、
ちょうど日の落ちるときに入るんだそうです。
なんとも楽しそう。


さらに、ご飯もすごく美味しいのだと言います。
ツアー当日、みんなにメニューの希望を聞いたり、自分の気分や好みをから提案してみたり。
柔軟に、そしてくだけた感じでプランを立ててくれるそう。


「営業的にならないようにしています。」


それが栗山さんのこだわりです。


「自分が楽しむのが第一ですね。」


ビジネスモデルとしては、
500円×6人=3000円で
自分の交通費、昼食代にあてるだけ。


「ガイド、というよりも友人関係を築くスタンスなので、
 たとえ参加者が一人であってもやりますね。
 お金的にはうまくは行かないけど、その一人とぐっと仲良くなれるので。」


まさにそういった“ぐっと近い関係が作れること”が、まち歩きツアーの一番の魅力かもしれません。



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◆◇ ② 「仙台でもやれる?」長崎さるく視察報告 ◇◆
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栗山さんと、畠山さんは先日に長崎を訪れました。
栗山さんは未来塾から資金をいただいて行きました。
お礼もかねての報告です。


二人の目的は、長崎にあるまち歩きツアー「長崎さるく」の視察と、
長崎と東北、宮城の新たな交流ネットワークつながり、
大学生とのつながりを求めて向かいました。


また、「長崎さるく」は市で運営するまち歩きツアーですが、
それとは別に一般市民で運営されている「長崎コンプラドール」のまち歩きツアーがあります。
一日目はその「長崎コンプラドール」のツアーに参加してきました。


▼長崎コンプラドール HP
http://www4.cncm.ne.jp/~compradore/index.htm


栗山さんは実際にツアーに参加して
共感することが多かったと言います。


「まちの情報をただ伝えるのではなくて、
その人がその土地で何を感じたのか、
に視点があるところが特にそうでした。」


ガイドさんに連れられ
元祖ラムネの場所へ行ったり。
ガイドさん独特のユーモアで色々な場所にまつわる話を語ってくれたりと。
長崎は凝縮された町だと感じだそうです。


「そのガイドさんの視点で一度まちを見てみると、
 そのあともの見方も変わってくるんです。」


二日目は市で運営されている「長崎さるく」に参加しました。


▼長崎さるく HP
http://www.saruku.info/


こちらはコースもたくさん、ガイドさんの紹介もうまいのだそうですが、
一方、かちっとハマりすぎな印象もあったそうです。


「ツアーの方も一生懸命になって語っちゃう。それがすぎると疲れてしまいそう。」


また、ツアー参加者同士の自己紹介時間もなく、面白そうなつながりが生まれない。
地元の人の紹介もない。
プランが充実しているだけに、
「ちょっと、もったいないよなぁ。」と畠山さん。


「でも、ぜひ仙台でもやりたいと思いました。」


長崎のように観光都市ではなくても、仙台なりのやり方で出来そうだと。
どのような形でできるのか、今後の進展が楽しみです。



~・~まち歩きの可能性~・~


参加者の一人、河合さんの言葉が印象的でした。

「お話を聞きながら、町の魅力は何かなぁ…って考えてみたんです。」

それは、
一個の物語なのじゃないかな、と。
人だけとか、食べ物だけとかのように、
部分だけだと、面白くないのではないかなって。


そうでなくて、
たとえば歴史上の人物一人の物語を通して、まちを見ると楽しいですよね。
自分の育ったまちがなんで良いかっていうと、関連ついているところがあるから。


「物語とか、意味があること。
それを人は欲しているのではないかなぁ。と思いました。」


確かに、まちって改めて考えると深いんだなと、青木は思いました。


栗山さんはこう言います。
「今は正しい情報を求められすぎていると感じます。」


「でも、それより本当に人が欲しているのは、
 メンタルな情報、温もりのある情報なのではと感じました。
 たとえば手書きの情報であったりとか、そういうのが溜まればいいと思います。」





人とまちが仲良くなる。




まち歩きツアーは、温もりを感じられる距離での情報発信、つながりを生むことができ、
今まであった情報の溝や、関係の壁を乗り越えるための手段として、
今後さらに注目されていきそうです。



以上、まとめレポートでした。
お読みいただき、ありがとうございます!


次回もお楽しみに!



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