2013年01月05日

第五走者・河合豪雄さん





第5走者は、ファイブブリッジの知性、河合豪雄さん。

テーマは、「数理モデルで社会を考える」。

数理モデルとは、簡単に言うと、
ひとつの目的に対して、それを達成するための方法は
たくさん(無限に)あるということ。

むずかしい学問領域の話を、
数理モデルが「趣味」の領域という河合さんが
現実社会に照らしてわかりやすく解説。

一番良い手段を探すためには、
同じような手段を論理的に試していくだけでなく、
ランダム性が必要。

そのためのポピュラーな手法の一つが
遺伝的アルゴリズム。
そのための必要な要素は多様なプレイヤー。

交配、突然変異、淘汰を繰り返していくと
目的達成度の高い手段が増えていくとのこと。
(多数の手段の中で、より良い組み合わせを見つける)

長期的視野での目的達成を考えると、
複数の手段を存続させる多様性が必要。
これは、感覚でなく、数理の世界。

短期的視野での目的達成を考えると、
その時点で最も良い手段に集約(模倣)すべき。
ただし、それでは長期的な進歩の道が断たれる。


それら遺伝的アルゴリズムを用いて、
地域活性のために必要なことを考えると、、、

交配(情報交換、連携、協働、コワーキング)、
突然変異(よそ者、若者、バカ者、新しいアイデア創出)、
淘汰(???)

今の社会システムには淘汰が欠けているのでは?
というのが河合さんの仮説。


意見の合わない人、敵対する人も、
多様性の維持のためには必要な存在。

新しいことを否定する人も、
過剰な突然変異の抑制には必要。

なんでも批判する人、評論家も必要。


遺伝的アルゴリズムというモデルを考えると、
どんな人であっても、
社会全体の長期的進歩には貢献している
必要な存在である。
(というのが、河合さんの大事にしている考え方)

みなさんも数理モデルという視点を用いて
社会をとらえてみませんか?という提案でした。




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